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この記事は「お墓オンライン」が提供する「お墓のやさしい解説」シリーズです。ライフ・エンディングの考え方について、全編を読むことで体系的に理解できるように構成している特集記事です。
今回の「お墓オンライン」は「散骨」について解説します。
散骨については、皆さん肯定的か否定的か、割と直感的に感覚を持てるのではないでしょうか。
散骨「肯定派」の意見
各種アンケート調査での肯定・否定の意見は、概ね上記のような感じです。
しかし肯定的であれ否定的であれ、今や散骨もライフ・エンディングの有力な選択肢になっていることは事実です。
この記事で散骨の特徴を理解し、お墓選択の視野を広げてみましょう。
散骨とは
撒いたら最後、お墓のような「故人の象徴」となるものは残りません。
代りに、海や山など大地そのものと一体化して、永遠に家族を見守る、といったような考え方がベースにあります。
輪廻転生や極楽浄土といった、仏教思想や古来のしきたりとは一線を画した、極めて自由な死生観の現れと言えるでしょう。
散骨のスタイル
散骨供養のうち、最もメジャーなスタイルは「海洋散骨」です。
その次が「里山散骨」、そして宇宙ビジネスの進展と共に「宇宙散骨」も既に一般化しつつあります。
具体例で見ていきましょう。
海洋散骨
セレモニー色が強く、水平線に囲まれたクルーザー上での会食など、ある種の特別感や高揚感が伴います。
本音では散骨に反対していた親族も、最後は「あの人らしいね」と肯定的になってくれるかもしれません。
このような海洋散骨は、いくつかに分類できるので、タイプごとに見ていきましょう。
「個別散骨」の海洋散骨
「個別散骨」は、遺族だけで船を貸し切り、自分たちだけでセレモニーを執り行う方式です。
費用相場は30万円ほどで、金額的には最も高い部類のプランです。
「合同散骨」の海洋散骨
「合同散骨」は、複数の遺族で一隻をチャーターして行うスタイルです。
船の上で、同葬者とともに儀式も合同で行います。
費用相場は総額で15万円ほどかかります。
「委任散骨」の海洋散骨
「委任散骨」は、遺骨を散骨専門業者に預け、散骨そのものを業者に委託する方式です。
費用相場は数万円レベルです。
写真や動画で、実際の散骨の様子が届けられ、散骨証明書に散骨した場所の緯度・経度も記録されます。
海洋葬で実績あるのが「シーセレモニー」です。プランが豊富で、沖縄やハワイでも散骨可能で注目されています。シーセレモニー
その他の散骨スタイルは?
さて、散骨は、考え方や感性によって方向性は異なってきます。
「山」や「海外」「宇宙」という選択肢はどのような感性とマッチするのでしょうか。
次回の「お墓オンライン」では、花や緑、そして四季までも感じられる「山への散骨」スタイルを解説します。
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