今回の「お墓オンライン」は「仏壇購入時に役立つ予算明細」について解説します。
仏壇は本体だけではなく、同時に、仏具や位牌も購入する必要があります。
また、開眼供養(法要)の費用も見込んでおく必要があるでしょう。
そのあたりを注意深く見ていきましょう。
仏壇購入時の注意点【仏具について】
金仏壇や唐木仏壇を購入する場合、販売価格には「仏具」もセットで含まれているケースがあります。
しかし、本体と「仏具」を別々に購入する場合は、最低でも三具足とを購入するのが一般的です。
通常は、この三具足を仏壇の中に並べて祀ります。
価格相場は、3点セットで1~3万円程度でしょう。
ちなみに「五具足」とは、香炉×1、灯明×2、花立×2、という組み合わせです。法要の時に、いつもの三具足から五具足にして、華やかに祀るために使用します。5点セットの相場は5万円程度となります。
その他の仏具の予算
仏具全体としては、以下の飾り方が一般的です。
この中で普段あまり馴染みがないのは瓔珞でしょうか。瓔珞とは、仏壇を美しく装飾するための仏具のことです。魔除けの意味も持っています。
上記全てを整えて、大体5万円〜7万円が相場です。
仏壇購入時の注意点【位牌について】
位牌は、故人の戒名や没年月日が書かれた木の札のことで、故人の魂が宿るところとされています。
位牌の予算
位牌には、塗位牌、唐木位牌、モダン位牌と大きく分けて3種類あり、標準的なもので2〜3万円、高級なもので数十万円といった相場感です。
仏壇購入時の注意点【法要について】
仏壇は、購入時は単なる商品です。
そこに魂を入れる儀式を経て、始めて祈りの対象となります。
この儀式を「開眼供養」と呼び、仏壇購入時に必ず必要な法要です。
開眼供養の予算
開眼供養は、僧侶を招いて読経してもらうため、お布施やお車代、御膳料などが必要で、相場は大体3〜5万円。
さらに、法事として会食や引き出物などまで積算していくと、合計20万円弱の費用を見込んでおく必要があります。
仏壇購入時の注意点【購入のタイミング】
仏壇には購入時期に関するルールはありません。
実際多いのは、四十九日の法要に合わせて購入するケースが多いでしょう。
同時開催で予算削減
仏壇は「開眼供養」を執り行うことが必要ですので、四十九日などの法要と合わせて、仏壇と本位牌の開眼供養も一緒にして行うと、集まる人にとっても、コスト的にも合理的で現実的です。
仏壇購入時の注意点【置き場所について】
仏壇の置き場所は仏間に祀るのが基本ですが、現代の住宅で、仏間がないご家庭は多いはずです。
ですが、実は仏壇は、仏間に備えなくても全く問題ありません。
置き場所と予算
無理して立派な仏壇や仏具を念頭に置かないのが最近の主流です。
住宅事情によっては、リビングでも、寝室でも、ご家族が拝みやすければそれで大丈夫なのです。
重要なのは、本尊(仏様)と故人を供養し、礼拝する気持ちの方です。
以下のような、最低限の仏壇設置のルールをおさえておけばよいでしょう。
仏壇購入時の注意点【仏壇公正取引協議会について】
仏壇は高い買い物ですし、その性質上、長く使うものでもあり、また、一生ものの買い物です。
そこで参考にしたいのが「仏壇公正取引協議会」に加盟している仏壇店かどうかという点。
仏壇公正取引協議会を目安に
この統一ルールは、公正取引委員会と消費者庁に認められたルール。
皆さんが安心して仏壇を購入できる情報提供を義務付ける役割を果たしているのです。
この「仏壇公正取引協議会」の加盟店かどうか、ここを仏壇選びの際の一つの目安として、仏壇店を選ぶことをおすすめします。
以上が、予算面を中心にした、仏壇購入時の注意点でした。
別の切り口から仏壇購入のポイントを解説した記事がこちらです。