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この記事は「お墓オンライン」が提供する「お墓のやさしい解説」シリーズです。ライフ・エンディングの考え方について、全編を読むことで体系的に理解できるように構成している特集記事です。
今回の「お墓オンライン」は「納骨堂・樹木葬・散骨のデメリット」について解説します。
前回は、納骨堂や樹木葬の「メリット」について、以下のような問題がクリアになることを解説しました。
納骨堂・樹木葬で解決できる問題
このように、お墓にまつわる根深い問題を抜本解決してくれるのが納骨堂や樹木葬、散骨です。
ところが、唯一にして最大の課題と言える点があります。
それが「供養の対象がなくなる」という点です。
納骨堂・樹木葬の課題
それを表す典型例が「永代供養」であること、すなわち「合祀」であることです。
合祀・合葬とは
合祀は合葬とも呼ばれ、遺骨を他の人と一緒にして、共同で供養することを言います。
墓地や納骨堂の施設内には「合祀墓」と呼ばれる場所があります。
その合祀墓で、他の方の遺骨と「物理的に一緒に」埋葬されるのが合祀・合葬です。
その合祀墓がお寺や霊園によって永遠に供養される、といった極めて合理的な形式です。
永代供養は合祀墓
この合祀・合葬の形式が「永代供養」で、まさに納骨堂や樹木葬を表すキーワードです。
墓石が不要なこと、お墓の管理義務が不要なことで生まれる大きなメリットの裏側の事情とも言えるでしょう。
納骨堂・樹木葬で解決できる問題
その代わりに
永代供養
永代供養の経緯
移りゆく家族観や死生観とともに、合理的な合葬スタイルの永代供養は、前向きに受け入れられつつあります。
しかし、本来、永代供養・合祀の役割は、身寄りのない人や経済的に困窮した人など、お墓を用意できない方々が、やむなく葬られていたものでした。
永代供養の課題
そのような歴史的背景もあり、身内・親族が永代供養に反対するケースがまだ多いのも現実です。
事実、当霊園でも、ご親族の一部の反対が理由で、永代供養を選択肢から外すお客様が少なくありません。
身内間の話し合いや調整が大きな壁になることが、永代供養の大きな課題。
皆さまは、愛する故人の証が、合祀墓の中に納められることについてどのように感じるでしょうか。
次回の「お墓オンライン」では、納骨堂や樹木葬それぞれ個別の情報をさらに掘り下げて解説します。
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